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2009年8月 4日 (火)

夕闇せまって

Rakko_isu
”夕日の静けさ”




帰宅して、ソファで一息つくことにした。
夕日がダイレクトに部屋に差し込んでいる。


知らない間に寝てしまい、目覚めた時にはもう夕日は沈んでいた。
短いが、深い眠りだった。
妻はまだ戻って来ていない。




疲労が取れた頭は、昔のことを思い出していた。

学校から帰宅した僕を、祖母はいつも笑顔で迎えてくれた。
夕日に包まれた祖母が思い出される。




一日中ひとりで家を守り、夕方に家族が帰って来るのをじっと待ちながら、祖母は何を思っていたのだろう。
十年、二十年と、ひとりで日が沈むのを眺める毎日の中には、言いようのない寂しさに包まれた時もあっただろう。




家族が戻って来るたびに笑顔を見せていた祖母は、きっと本当に嬉しいから笑顔だったのだろう。

友達と遊び疲れて、勉強に疲れて、仕事に疲れて戻って来る僕たちが、毎日繰り返される帰宅時の祖母との挨拶にどこまで気持ちを込めていたかは分からない。「ありふれた日常」以上のものではなかっただろう。


祖母にはそれが分かっていたはずだ。
そして祖母はそれで十分だと思っていたのだろう。
祖母にとっては、家族が無事に戻りさえすれば、それで良かったのだろう。



カネ・カネ・カネで毎日、今、この時という「点」しか見ていない人生は、人間を疲弊させる。
今夜のようなひとときや、スモールグループ、そして祈りの時が持つ意味は、僕が考えている以上に重みを持つのであろう。







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コメント

良いお話しありがとうございます。心にしみます。

投稿: 青山 | 2009年8月 5日 (水) 11時56分

青山さんのご両親・ご家族のこと、いつもお祈りしております。

またお会いしたいものです。

投稿: きさんじ | 2009年8月 5日 (水) 22時44分

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