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2009年8月31日 (月)

街かどの話声

Tanuki
”避暑”、田園調布



  

台風が来ているので、営業車ではなく、電車と徒歩で現場回り。
街の中を歩いていると、いろいろな話声が聞こえてくる。



東京駅を出てランチの店を探していると、

「・・・でも、財源はどうなるんでしょうねぇ」

としたり顔の青年サラリーマンとすれ違う。
民主党のことだろう。
でも、こういうのに限って選挙にすら行ってない、というオチがよくあるわさー。




面白い会話が聞ける場所といえば、東京駅地下(八重洲地下街)に広がるレストラン群がオススメだ。日本全国からやってきた人たちが繰り広げる会話の数々は、相当にユニークな時もある。



何度も事故に遭ったり、いろんな人にだまされてきた女性が、どう見ても弁護士には見えない男性を「先生、先生」と呼んで、必死になって相談している時もあった。「先生」の風貌もアドバイスも、極めつきに怪しい。

おそらく彼女は、この「先生」にもだまされ、やがてまた他の「先生」に相談することになるのであろう。




八重洲地下街のレストラン群はいろいろ訪れたが、最も秀逸な人間模様を見せるのは、マクドナルドだ。


隣のテーブルの話を聞くというのも失礼な話かもしれないが、日本全国、本当にいろんな人生を抱えた人たちがいるんだなぁ、と何か粛然とした気持ちになることすらある。



よくあるのは、金がらみだ。

大きな負債を抱えている(であろう)人が、再起をかけた怪しげなビジネス・プランを、資産家(らしい)人に熱く語り続ける。

彼らに共通するのは、それが一体どのような商売になりうるのか、いくら注意深く聞いていても全く判然としないところだ。


なぜだ、なぜこんなに不透明な会話を延々と続けられるんだ。
あ、そういえば、うちの会社の会議も似たようなものか。





東京駅には、ホームレスもいる。
珍しいのは、女性のホームレスが多いことだろうか。


東京に来て5年たつが、だいたい同じ顔ぶれだ。
女性ホームレスは、こぎれいなファッションに進化した。
みんななんとか毎日をやり過ごしているのね。


5年前、東京駅に段ボールで家を建て始めたおばあさんは当初、一日中怒りに満ちた顔で誰にともなくわめき散らしていた。
今は静かに日本橋から銀座周辺をよく散歩している。




「生きていることと、死んでいることは、もしかしたら同じことかもしれない」

という文章が思い出される。宮本輝の小説であったろうか。

背を丸めてとぼとぼ歩くホームレスのおばあさんを見つけた時や、大きな交差点で信号が青になるのを待っている時に、そんな言葉がふと去来することがある。








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